膵臓がどのような働きをしているのか?膵臓におこる病気にはどのようなものがあるのか?など膵臓について詳しく解説します。
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膵臓が行っている働きのうちの1つは血液中のブドウ糖の量、すなわち血糖値を調節する機能です。
膵臓にはランゲルハンス島と呼ばれる、ホルモンを分泌する内分泌細胞の集まりがあります。
内分泌細胞のうち約70%を占めるのがB細胞(β細胞)で、B細胞(β細胞)からはインスリンというホルモンが分泌されています。
また、内分泌細胞の約25%はA細胞(α細胞)が占め、A細胞(α細胞)からはグルカゴンというホルモンが分泌されています。
インスリンはブドウ糖の代謝に関わるホルモンで、食べ物から吸収され血液中に取り込まれたブドウ糖が各細胞のエネルギー源となるためには、インスリンが不可欠です。
血糖値が上昇すると膵臓からインスリンが分泌され、細胞膜のインスリン受容体に結合することで、ブドウ糖は細胞内に入ることができます。
つまり、インスリンがないとブドウ糖は細胞に入ることができないので、細胞でエネルギーを作れないとともに、細胞に入れず行き場を失ったブドウ糖が血液中に溢れかえり、血糖値が上昇します。
このインスリン不足の状態が糖尿病の主な原因です。
インスリンは血液中のブドウ糖を細胞内に取り込ませる以外にも、余分なブドウ糖を脂肪細胞に脂肪として蓄えたり、ブドウ糖をグリコーゲンに換えて肝臓や筋肉に貯蔵する働きがあります。
インスリンとは逆に、グルカゴンは血糖値が下がって糖が必要になったときに、脂肪細胞の脂肪をブドウ糖に作り替えたり、肝臓に蓄えられたグリコーゲンを分解してブドウ糖に戻す働きをしています。
つまり、インシュリンとグルカゴンがお互いにバランスを取って血糖値を一定に保つように調整しているのです。