忍者ブログ

膵臓の働き・膵臓の病気

膵臓がどのような働きをしているのか?膵臓におこる病気にはどのようなものがあるのか?など膵臓について詳しく解説します。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

急性膵炎は膵臓の自己消化

急性膵炎は突発的に膵臓に炎症がおこる病気で、重症の場合は命に関わることもあります。
特に重症急性膵炎は治療法が未だ確立されていないため、難病として扱われています。


急性膵炎がおこるメカニズム急性膵炎

膵臓は消化液である膵液を膵管を通して十二指腸に分泌していますが、膵液そのものはだけでは消化液として機能しません。
胃液中のペプシンなどの他の物質との化学反応を受けて活性化し、初めて消化液として機能します。
というのも、膵臓内で最初から消化液として機能していると、タンパク質を分解する酵素によって膵臓そのものが消化されてしまうからです。
ところが、何らかの原因で膵管が詰まって膵液の流れが悪くなると、活性化した膵液が膵臓内に蓄積していき、膵臓の消化が始まって炎症を起こすのです。
膵臓が障害を受けると、消化酵素が血液中や腹腔内漏れだして、腹膜炎や他の臓器の炎症を引き起こしてしまいます。


急性膵炎の原因

急性膵炎の原因の約80%はアルコール依存症胆石によるものです。
特に過度な飲酒がもたらすアルコール依存症によるものが全体の約40%以上を占め、圧倒的に男性に多くみられる急性膵炎の原因です。
過度なアルコールを毎日数年間にわたり飲んでいると、膵液を分泌する腺房細胞から膵管への通路である細小管が詰まるため、急性膵炎を引き起こします。
また、胆石が胆汁と膵液の十二指腸への注ぎ口に詰まると、膵液が十二指腸に排出されることができずに逆流するため、急性膵炎がおこります。
そのほか、原因が特定できない突発性のものもあります。


急性膵炎の症状

急性膵炎では上腹部に突然強い腹痛が起こります。
痛みが始まってから数分のうちに最大の強さに達し、絶え間ない痛みが数日間続きます。
麻酔薬を注射しても痛みが完全に消えないぐらいひどい痛みを感じるケースもあります。


急性膵炎の治療法

急性膵炎の治療法はとにかく膵臓を安静に保つことです。
飲食すると飲食物が十二指腸に達したときに膵液を分泌するため急性膵炎の症状を悪化させてしまうので、口からの飲食は水ですら避けなければなりません。
ですので、点滴による水分と栄養補給を2週間から、症状が重いときには6週間に渡って行う必要があります。
急性膵炎の原因が胆石である場合は、軽傷であれば膵炎の症状が治まってから胆石を取り除くことで通常改善しますが、重症の場合は胆嚢を摘出する手術を行わなければならないこともあります。

PR

プロフィール

会社名:
増田製薬株式会社
自己紹介:
奈良県橿原市川西町429

バーコード

ブログ内検索

Copyright ©  -- 膵臓の働き・膵臓の病気 --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]